PLは全社員の責任、BSは経営者の責任

Posted on 28/05/2025

こんにちは。 

ラッセルベッドフォードの澤柳です。 

早いもので新年も3か月が過ぎてしまいました。 

最近は2025年の予算に関してよくお客様とお話をします。予算とは、表面上は数値目標ですが裏から光を当ててよく見てみるとそこには経営者の思い、覚悟が書いてあります。 

さて、今日はそんな予算にまつわる話、「PLは全社員の責任、BSは経営者の責任」についてお話しします。 

 予算と実績を比較することで、 

「会社がどの程度長期的な目標に近づいているか」 

「達成できなかったならば何が問題だったか」 

「次にどこに手を打つ必要があるのか」 

などを数値的に把握することができますよね。 

しかし、予算とはなにもPLの話だけでなくBSの予算作成も経営者にとって重要な仕事です。 

 ここで、経営者にまず理解して頂きたいのは、「損益計算書(PL)は全社員の責任、貸借対照表(BS)は経営者の責任」だということです。 

BSに記録されている在庫や固定資産、現預金、借入金、資本金などこれら全て経営判断の結果として表れます。つまり、社員ではなく経営者が作る数字です。BSは設立からその時点までの経営結果であり、社歴10年の会社なら10年分、社歴20年なら20年分の会社経営の成果が記載されています。BSを見れば、その会社の歴代経営陣の経営姿勢を垣間見ることができるのです。 

その一方で、PLは1年間を区切りとした企業活動の成果であり、全社員が一丸となり努力して作り上げる数字です。このPLの数字は、経営者の意志だけでどうにかなるものではありません。 

全社員が一丸となって「会社を良くしよう、売上を伸ばそう」と思えば、前期は大赤字でも今期を黒字にすることは不可能ではないでしょう。しかし、BSを良くしようと思ったら一朝一夕ではできません。10年、20年かけて蓄積した歴史を1年程度でガラッと変えてしまうのは非常に難しいことです。 

つまり、BSは短期ではなく中長期の視点で改善に取り組む必要があります。時間がかかるからこそ一刻も早く取り組む必要があります。 

 もしBSの予算がまだない場合は是非その作成を検討してみてください。BSの予算を作るということは会社のあるべき姿(ビジョン)を数字にして明確にすることを意味します。一年後、五年後、十年後、どういったBSがあるべき姿なのかをイメージできていれば自ずと今年必要な売上や利益も見えてきます。 

弊社の顧問サービスでは毎月のPLだけでなくBSの改善も指導致しますので、もしサポートが必要なことがございましたらお気軽にお問い合わせください。 

特に今年は非常に厳しい事業環境にあります。 

経営者の手で会社に潜む無駄な資産を圧縮したり無駄な負債を返済していくなどすることで潰れにくく儲けやすい会社を作っていくことが重要といえるでしょう。 

BSに対して苦手意識がある方、基礎を学び直したい方向けにオンラインセミナーを4月23日(水)14時~15時に開催することになりました。 

ご興味がある方は是非以下Teamsフォームよりお申込み下さい。 

今年が更なる飛躍の年になるよう一緒に頑張っていきましょう!

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